個人事業主が1000万を稼ぐためには交渉力が必須

交渉力の必要性

フリーランスとして仕事をしていると様々な場面で交渉力の必要性を感じるかと思います。仕事の価格や業務の範囲、納期などの交渉は、新しく仕事を請け負う際には毎回必要になります。
企業で働いていた時には交渉する必要性がほとんどなかった方でも、個人事業主になると交渉する場面は増加します。とくに仕事の価格を決める交渉は収入を決めることにも繋がりますから、交渉力を上げることは年収を上げる上で重要になってきます。
交渉力は交渉を重ねていくことで上達しますが、交渉力を上達させるポイントを知っているかどうかで上達のスピードは変わってきます。ここでは交渉力を上達させるポイントを紹介したいと思います。

選択肢を複数用意する

相手との交渉をする際、こちらが持っている選択肢が1つなのか複数なのかでまるで違ってきます。1つしかないとその条件をのむしかなくなってしまいます。この交渉がダメでも代わりがあると考えれば、相手からより良い条件を引き出すことができるはずです。交渉する相手が1つだけだとその相手にこだわる必要がありますが、選択肢が複数あるだけで格段に営業力は上がるというわけです。選択肢が多いほど良い条件を引き出せるようになりますから、まずは選択肢を複数用意するように心がけることが交渉力を上げるポイントになってきます。

条件を相手より後に言う

交渉をする際、条件は後から言ったほうが有利になります。これは営業の経験があればうなずける事だと思います。
条件の後出しというのは、交渉をする上でよく知られているポイントなだけに、相手も同じように条件を後から言おうとするものです。自分から先に言わざるをえなくなった場合は、高めの条件を言うようにしてみてください。最終的に適性な価格にするためには高めでスタートするしかありません。上で紹介したように選択肢を複数用意しておければ、強気に出ることができます。
価格を高めに言うことは勇気のいることですが、不思議なことに相手からすると高い価格を提示されると魅力があるように感じてしまうことがあります。おそらく「高い＝質が良い」という思い込みからでしょうが、そういった効果も期待して、自分が先に言うケースでは高めに言ってみましょう。

間を取る重要性

交渉をする上での3つめのポイントは、間を取ることです。交渉をしていると即決したくなるケースというのは時々あるものです。相手に予算を尋ねた際、思っていた金額が返ってくるとすぐにOKを出したくなりますが、そこはすぐには返事をせずに間を取り、様々な確認を行う必要があります。自分が見落としている条件があるのではないかと疑ってみたり、その金額が妥当なのか、本当はもっと高いのではないのかなどと確認してみましょう。
交渉での合意は、自分と相手がお互いに様々なことを考え抜いた結果出てくるものです。それがすぐに合意となるのであれば、どこかに自分が不利になるような見落としがある可能性がありますので必ず確認をしましょう。

交渉は文書化する

交渉内容は文章にまとめておくと交渉力が高まります。すべてを話し合いの場で決めることは難しいため、契約書の作成でそれがそのまま採用されることがあります。その場合、こちらが多少有利になっている条件でもそのまま通るケースがあります。

交換条件を用意する

相手にとって有利な条件をこちらがのむ場合、その交換条件として他の部分ではこちらの要求を通すように心がけます。そのためにはあらかじめ代替案を考えておくことが必要になります。
納期や価格の交渉は重要で、なるべくなら自分に有利な条件を通したいものですが、逆に相手に有利な条件をのむことでこちらの要求を通すといった交渉方法もあります。

さらに交渉力を上げるためには

ここまで交渉力を上達させるポイントを紹介しましたが、実際の交渉の現場で使える交渉力を身に付けるには以下のような講座やセミナーを利用することをおすすめします。交渉で重要なポイントを文章だけで読むのと、これらの講座やセミナーを利用するのとでは身に付き方がまるで違います。交渉は相手あってのことです。講座やセミナーで実際に交渉を体験しながら交渉力を身に付けましょう。

NRIJは世界的規模でコンサルティングや教育を展開しているグループの日本法人で、こちらでもビジネス交渉力に特化した教育プログラムが提供されています。